「ズッコケ3人組」の熟年期・・・。あのころの自分を想像してみる。
こんばんは。最近、図書館へ足繁く通っている、なんわーです。
図書館の新着文庫で、ズッコケ3人組シリーズの本が上がっていたので、
懐かしくて、借りてみることにしました。
この「ズッコケ3人組シリーズ」をご存知の方も多いのではないかと思います。
なんわーも、小学生のころよく読んでいました。(当時、のんびりやさしい、モーちゃん押しでした。笑)図書館にはほぼ全巻そのシリーズがそろっていたと思います。
だから、ズッコケシリーズ=小学生!というのが私の図式です。
そんな、小学生のあの頃、ハチベエ、ハカセ、モーちゃんも当時の私と同様の小学生で、同目線で本を読んでいたのですが、いつのまにか、彼らはもう50歳目前になっていた模様。
そんな「熟年期」の彼らのおはなしが、こちら『ズッコケ熟年3人組』!!!
※ネタバレ注意
49歳の3人のお仕事
50歳目前になると、やっぱり落ち着くんですね。
地元近くで、ハチベエはコンビニ店員兼市議会議員だし、ハカセは、立派な中学校教師、モーちゃんは家のクロス張り職人していました。ハチベエは、やんちゃなだけ愛想があり、できる熟年風。ハカセは地味だけど、思慮深い寡黙そうな先生。笑 モーちゃんはあのころのモーちゃんのままでしたが、前より正義感が出ていたように思います。
それにしても、表紙画像のモーちゃん、太りすぎだとおもう。おじさん…(';')
あのころの3人と花山町は変わった?
3人の地元愛・地元のよしみを大事な精神は変わらない。
花山町にビル建設を構想していて町が明るくなるだろう一方で、土砂災害で花山町のとなり町が悲惨なことになり、彼らの周りの人たちの死にも遭遇します。
これからの彼らが地元の花山町、その周りの環境は一体はどうなっていくのかな・・・大人である彼らは悲しみを乗り越えるのか。悲しさの残る環境で、残された人達とみんなで同窓会という内容で本書は終わりました。
感想
うーん、なんだか、期待していた本の内容と違う。。というのが感想です。
元気で正義感あふれる、あのころの彼らが、「今」も何かしら解決してくれているのだろう、地元のヒーローであり続けているだろうと、小さな事件があって、ハッピーエンドで終わる明るい未来を私は期待していたのです。
でもね、自然災害と死・都市開発などで、リアルに現実社会を見せられました。
あとがきを見て…
心が晴れない展開で終わりましたが、最後の著者、那須正幹先生のあとがきから、
先生はそうお思いだからなんですね、ううマジかーと。。。
本書は、2014年の広島県の土砂災害をもとに書いたのだそうです。花山町ももともと著者の広島の地元をモデルにしていたから、広島の土砂災害もリアルに本書に反映されているのでしょう。また、ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの今後を書くつもりがなく、本書が最後であろうと…。「明るい未来が望めそうもない」というようなことも書いていました。
地元の災害のリアルだから、著者の心も晴れず、その投影がハチベエ、ハカセ、モーちゃんの将来になるのかな・・・うーん。こんな世の中だからかな、、いろいろ考えてしまいました。
なにより、広島の土砂災害ちゃんと復興していてほしいと願います。あまりそのことについて知らなかった自分に反省しつつ。。
子供のころに読んでいたシリーズを大人になって読むということ。
あれ?ズッコケ3人組シリーズって、こんな固い文章タッチだったけ? 地元描写が鮮明なんだな。 小学生の頃のなんわーはこんなタッチの固めの文章を読んでいたの? ズッコケシリーズって、実は大人向け?
本書を読み進めていく中で、本の登場人物に対してだけでなく、あのころの自分も思い出していました。
おそらく、3人組シリーズは20年以上ぶり。20年以上前の自分はどんな小学生だったのか客観的に想像してみたり。
作者が広島県出身だということ、3人組が広島の小学生をモデルにされていたことも知らなかった!
「今」のなんわーは、友人の出身地だし旅もしたことこともあり、広島はなんだか近い存在です。でも、あのころ、広島県がどんなところかわからず、遠い存在だったから、ただ「地元以外のとおい町」ということしか認識していなかったのだろうな。
成長したもんだなー、(←小学生から成長してなきゃヤバいけども。)「
と、こんな感じで、いろいろな発見もあり、考えながら読み進めた読書タイムとなりました。
毎日がエブリディ!
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